前回のブログでは、コナラのポット苗についてご紹介しました。
今回は同時期に畑へ直接蒔いたコナラの地植え苗をご紹介します。
2023年12月、ポットに蒔いたコナラのドングリがたくさん余ったので、畑に蒔いてみました。
そして2024年4月中旬、ポットの方と同じく発芽を確認!左の写真が4月、右が5月です。
左が6月、右が7月です。梅雨の雨と夏の日差しをたっぷり浴びたかからか、一気に大きくなりました。
周りの草の勢いもすさまじく、少し目を離すとコナラにつる草も巻き付くのでこまめに除草します。
左が8月、右が9月です。枝葉が増え、背丈もぐんと伸びました。
ドングリを蒔いてからちょうど1年後の2024年12月には、カラフルに色づいた姿を見せてくれました。
(どこから来たのか可愛いイロハモミジも1本一緒に育っていました)
そして、まだコナラの新芽が動き出さない3月は床替えのシーズンです。
ぎゅうぎゅうに密集して育ったコナラを丁寧に掘り起こし、成長を促進するために根を切ってから広い畑に植え付けます。
主根が深く発達して細かな側根がほとんどない為、バッサリ根を切って本当に大丈夫かドキドキしながらの作業でした。
床替えが完了した後は、獣に荒らされないようグルっと一周ネットを張りました。
3月の床替えでバッサリ根切りをしたのでちゃんと根付いてくれたか心配でしたが、4月に入ると銀色に輝くフワフワの新芽が次々と芽吹きました。
左が4月、右が7月です。急激に枝葉が増えたので、込み合った部分を剪定しました。
刈っても抜いてもすぐに元通りになる雑草との戦いも続いています。
薬を使っていないので苗畑には色々な生きものたちがやってきます。
カナヘビやクモは大歓迎なのですが、葉を食害するイモムシケムシには発見次第ご退去願いました。
5月のはじめには色が薄く柔らかかった葉(左)も、7月には濃い緑でがっしりとした葉(右)になりました。
8月には一番大きいもので高さ130cm以上にも成長しました。もう苗木として十分出荷できるサイズです。
実は、大きく充実したドングリをポットの方に優先したのでこちらはあまり期待していなかったのですが、1本も枯れることなく良く育ってくれました。
まだ背の低い苗は引き続き育苗し、樹種も増やしていきたいと思います。